定期保険のメリット・デメリット|おすすめな人の特徴や終身保険との違いも

定期保険のメリット・デメリット|おすすめな人の特徴や終身保険との違いも

不測の病気や突発的な事故に備えて、万が一の際に家族へ保険金が支払われる「死亡保障」を検討している人は多いでしょう。

死亡保障のある保険の中でも、保険料が比較的安いのが「定期保険」です。一定期間に限定して大きな保障を確保できるため、保険料を抑えつつ家族の生活を守りたい人におすすめの保険と言えます。

しかし、「なぜ定期保険の保険料は安いの?」「終身保険とはどう違うの?」といった疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、定期保険の仕組みやメリット・デメリットを解説します。

定期保険がおすすめな人の特徴も紹介しているので、加入を検討している人はぜひ参考にしてください。
この記事の要点
  • 定期保険は、一定期間内に死亡または高度障害状態になった場合のみ保険金が支払われる掛け捨て型の生命保険
  • 保険料が割安で、必要な期間だけ保障を手厚くできるため、教育費や住宅ローン返済期間などに合わせて設計できる
  • ただし、満期後は保障が終了し、一生涯の保障や貯蓄性はない
  • 家計負担を軽減しながら万が一に備えられるため「短期間だけの保障」や「保険料を抑えたい人」におすすめ
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    監修者の紹介
    経歴・プロフィール
    東京理科大学理学部卒業。2003年、30歳で半導体製造装置大手企業を早期退職し、株式専業トレーダーに転身。これまでに年間最高売買代金350億円超、月間最高利益2414万円を達成。水野総合FP事務所代表。独立系ファイナンシャルプランナーとして個別相談、執筆・監修、講師、取材協力などマルチに活動。ライフプラン、資産運用、相続・資産承継といった幅広い相談内容に対応し、全国1000名を超える方から日本FP協会に寄せられる「くらしとお金」の電話相談を1年間担当。
    水野崇

    定期保険とは?

    定期保険とは、契約時に定めた期間中に被保険者が死亡または高度障害状態になった場合に、保険金が支払われる生命保険です。

    ポイント
    掛け捨てタイプが一般的で、保険期間が満了すると保障は終了し、原則として解約返戻金はありません。

    保険期間は、大きく分けて「年満了」と「歳満了」の2つがあります。

    「年満了」と「歳満了」の違い
    • 年満了:「10年」「20年」などの年単位で設定
    • 歳満了:「60歳まで」「65歳まで」など被保険者の年齢で設定

    このうち、年満了タイプは期間満了後に任意で契約更新ができる商品が多く、保険期間を当初の契約よりも引き延ばすことも可能です。

    保険料は貯蓄性のある終身保険・養老保険などに比べると、安く設定されている点が特徴。また、保険期間が短いほど保険料は安くなる傾向にあるので、年満了タイプの方が加入時の保険料は安いのが一般的です。

    保険料を抑えながら、一定期間だけ死亡保障を備えたい場合に活用しやすい保険といえます。

    終身保険との違い

    定期保険とよく比較されるのが死亡保障が一生涯続く「終身保険」で、主な違いは下表の通りです。

    定期保険終身保険
    保険期間一定期間一生涯
    保険料終身保険より割安な傾向定期保険より割高な傾向
    保険料の変動更新時には原則上昇加入時から変動なし
    貯蓄性原則なしあり

    (解約返戻金)

    大きな違いが「保険期間」と「貯蓄性の有無」です。定期保険は保障に特化しており、その期間も一時的です。一方、終身保険は一生涯保障し、解約返戻金による貯蓄性も兼ねています。

    死亡保障があるという点ではどちらも同じですが性質は大きく異なるため、加入目的に応じてニーズに合う方を選択することが大切です。

    保障を重視するなら定期保険、将来の資産形成も視野に入れるなら終身保険を検討するとよいでしょう。

    定期保険のメリット

    定期保険には、主に以下のようなメリットがあります。

    定期保険のメリット
    • 終身保険よりも保険料が割安
    • 特定期間の保障を手厚くできる
    • 保険の見直しをしやすい

    終身保険よりも保険料が割安

    定期保険は「掛け捨て型」が主流のため、死亡・高度障害状態などの支払事由に該当しない限り、保険金を受け取ることはできません。

    その分、終身保険よりも支払保険料を大きく抑えられる点がメリット。保障内容や契約年齢にもよりますが、同じ死亡保険金をかけた場合の保険料は、終身保険の半額以下になることも珍しくありません。

    家計への負担を軽減しつつ必要な保障を確保できるため、保険料を抑えたい世帯にとっても加入しやすい保険といえるでしょう。

    特定期間の保障を手厚くできる

    定期保険は保険期間を柔軟に設定できるため、特定期間に重点を置いた保障設計が可能です。

    ポイント
    具体例として、子どもが大学卒業するまでは手厚い保障を設定することで、万が一の際にも家族の生活を守ることができます。

    また、保障を手厚くするだけでなく、「貯蓄に力を入れる」「家計を安定させる」などの理由から、一定期間は保険料を下げて最低限の保障にすることも選べます。

    自身の状況に応じて、必要な期間に必要な保障を備えやすいので、資金効率よく活用できるでしょう。

    保険の見直しをしやすい

    家族構成の変化や収入増減などに応じて必要な保障も変わってくるので、保険は定期的に見直すことが求められます

    終身保険の場合は、早期解約した場合の解約返戻金の元本割れを懸念して、保険の見直しを先延ばしにする心理が働きがちです。見直しをしないと本当に必要な保障を確保できず、有事の際に保険でカバーできないリスクも出てきます。

    ポイント
    定期保険であれば解約返戻金が原則ないため、元本割れリスクを気にせず乗り換えやすいのがメリット。保険期間も決まっているので、契約満了時は保険見直しの良いタイミングとなるでしょう。

    定期保険を選択しておくと、結婚・出産・住宅購入・転職などのライフイベントを迎えた際に保障内容の見直しもしやすくなります。

    定期保険のデメリット

    定期保険には、以下のように知っておきたいデメリットも存在します。

    定期保険のデメリット
    • 一生涯の保障はない
    • 更新時に保険料が上がりやすい
    • 貯蓄性がない

    一生涯の保障はない

    定期保険は契約で定めた期間が満了すると保障が終了し、満了後に被保険者が死亡・高度障害状態に陥っても保険金は支払われません

    注意点
    満了後に契約を更新できるタイプの商品もありますが、更新できる年齢には上限が設けられており、一生涯の安心を得ることは難しいです。

    高齢になると保険加入が難しくなる可能性が高まるため、更新年齢の上限を迎えた際に他の保険への加入を検討しても、契約できないケースも存在します。

    保険を「一定期間だけの備え」と割り切れる人には適していますが、老後まで保障を続けたい人には、定期保険は不向きといえるでしょう。

    更新時に保険料が上がりやすい

    更新型の定期保険の場合、更新時の年齢をもとに保険料が再計算されます。一般的には高齢になるほど保険料が上昇していくのが原則なので、50代・60代と年齢を重ねたうえでの更新は保険料の負担も大きくなるでしょう。

    一方で、終身保険では契約時の保険料が一生涯固定されるので、高齢になっても保険料が高くなる心配はありません。

    注意点
    若い世代にとって、定期保険は保険料の安さも相まって加入しやすいものの、長期的に見れば総支払額が終身保険より高くなるケースもあります。

    定期保険は継続を前提とするよりは、必要な期間を見極めて契約期間を設定する方が合理的といえるでしょう。

    貯蓄性がない

    定期保険は掛け捨て型が一般的で、不慮の事態が起こらない場合には支払った保険料は原則戻りません。対して、終身保険では解約時に返戻金を受け取れる商品がほとんどで、支払う保険料が無駄には感じにくいでしょう。

    注意点
    心情的に保険料の掛け捨てをもったいなく感じる人は、定期保険ではなく終身保険の方が向いています。

    ただし、保険の本来の目的は「万が一に備えること」であり、定期保険は低コストで大きな保障を得られている点に価値があります。

    あくまで、保障に特化したシンプルな保険であるため、保険料の安さを優先する人にはデメリットにはならないでしょう。

    定期保険がおすすめな人の特徴

    定期保険がおすすめなのは、以下のような人です。

    定期保険がおすすめな人の特徴
    • 保険料をできるだけ安くしたい人
    • 一時的に保障が欲しい人

    保険料をできるだけ安くしたい人

    定期保険は、限られた予算の中で必要な死亡保障を確保したい人に向いています。例えば、収入が安定しにくい20代・30代の若年層は、終身保険よりも保険料が割安な定期保険を選ぶことで家計への負担軽減を期待できます。

    定期保険は掛け捨て型である点に抵抗を感じる人もいるでしょうが、貯蓄性のある終身保険を契約することで、保険料の支払いにより家計を圧迫する可能性もあるため、家計の状況や必要な保障額を踏まえて保険を選ぶのがよいでしょう。

    保険料を抑えて現状の生活を守りつつ、万が一の事態にも備えられる定期保険は現実的な選択肢といえます。

    一時的に保障が欲しい人

    死亡保障は一時的なもので良いと考えている人にも、定期保険はおすすめです。例えば、「子どもが独立するまで」や「住宅ローンを完済するまで」といった、明確な期間だけ保障を確保して万が一の事態に備えることができます。

    ポイント
    子どもの独立後や住宅ローン完済後は死亡保障の必要性も薄れてくるため、死亡保険に費やすお金を他の目的に回す方が効率的かもしれません。

    また、すでに終身保険に加入している人が、上述したような特定期間だけ保障を手厚くしたい場合に、追加で定期保険に加入することも可能です。

    保障を必要な時期に集中させて資産設計したい人には、定期保険のシンプルさと柔軟性は大きな魅力となるでしょう。

    まとめ

    本記事では、定期保険のメリット・デメリットや、おすすめできる人の特徴について解説しました。

    定期保険は、割安な保険料で必要な期間に絞って死亡保障を確保できるのが特徴です。子育て期間や住宅ローン完済までなど、特定の期間の保障を低コストで手厚くしたい家庭には向いているでしょう。

    ただし、更新時は保険料が上昇するのが一般的であり、満期時・解約時に保険料が原則戻らない点は把握しておく必要があります。

    定期保険にも様々な商品があるので、家計やライフステージに合った定期保険を選ぶには、複数社の保険を比較できる無料相談サービスの活用がおすすめ。自身や家族にとって適切な保険プランを見つけるきっかけになるでしょう。

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