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放置するとどうなるの?甲状腺がんについての基礎知識!

甲状腺がんは、痛みやつらさが比較的少ないがんといわれています。ですが、そのまま放置すると甲状腺外に腫瘍が広がるリスクがあるため、放置せず、医師の指導にしたがって適切に対処しましょう。

今回は、甲状腺がんの特徴や種類、放置するとどうなるかも含めて、詳しく紹介します。

まずは甲状腺がんについて知ろう

甲状腺は、のどぼとけの下の部分にある小さな臓器で、羽根を広げた蝶のような形をしています。甲状腺はヨードを取り込んで甲状腺ホルモンを分泌し、全身の新陳代謝の活性化や、脳、骨、神経の成長にも関わる臓器です。

まずは、甲状腺にできるがんの特徴や種類からみていきましょう。

甲状腺がんの特徴

甲状腺がんとは、甲状腺の一部にできる結節性甲状腺腫のうち、悪性のものをいいます。

甲状腺がんは比較的発症が少なく、がん症例全体の2%程度です。一般的に、患者は女性が多く、発症数は男性の約3倍におよびます。

気管まわりに腫瘍ができるとしこりや痛み、出血、食べにくいといった症状が出るのに対して、甲状腺がんはしこり以外の症状がほとんどないのが特徴です。また、大半は病気の進行がゆるやかに進みます。ですが、まれに呼吸がしにくくなったり、痛みを感じたりすることもあります。

出典:「がん統計予測」(国立研究開発法人国立がん研究センター)
出典:「甲状腺がんについて」(国立研究開発法人国立がん研究センター)

甲状腺の種類

甲状腺がんは、組織の状態によっていくつかの種類に分かれています。それぞれ病気の進行や症状が異なるため、最初に区別が必要です。

・甲状腺分化がん(乳頭がん・濾胞(ろほう)がん・低分化がん)

乳頭がん、濾胞がん、低分化がんの総称で、比較的性質が大人しいのが特徴です。

なかでも多いのが、乳頭がんです。乳頭がんは非常に進行がゆるやかで治療後の経過が良く、命に関わることはあまりないとされています。

濾胞がんは甲状腺がんのなかで2番目に発症が多く、良性の腫瘍との区別が難しい傾向があります。低分化がんは、高分化がんと未分化がんの両方の性質をもちあわせています。

・髄様(ずいよう)がん

髄様がんは、甲状腺のなかでカルシトニンを分泌する細胞ががん化したものです。発症は甲状腺がん全体の1~2%程度ではあるものの、症状の進行が速く、転移を起こしやすいがんです。

・未分化がん

未分化がんは進行が早く、甲状腺周囲の臓器や遠くの組織まで転移を起こしやすい、悪性度の高いがんです。とはいえ、発症は全体の約1~2%と、それほど多くはありません。

出典:「甲状腺がんについて」(国立研究開発法人国立がん研究センター)

甲状腺がんを放置するとどうなる?

甲状腺がんの多くはつらい症状がなく、穏やかな経過をたどるものの、放置するのは厳禁です。放置すればやがて気管や食道、甲状腺葉、頸部リンパ節に腫瘍が広がり、肺や骨にも転移するおそれがあります。

甲状腺がんは、手術や放射線などで治療を行います。医師の診断を受けたら、適切に対処しましょう。

甲状腺がんについて知っておきたいこと

それでは、甲状腺がんに向きあうために必要なポイントをみていきましょう。

甲状腺がんであることがわかったら、その特徴や治療方法を正しく理解して、前向きに対処してください。

未分化がんは進行が速い

甲状腺がんの大半は穏やかでも、悪性度が高い未分化がんは比較的進行が速いため、注意が必要です。末期になると甲状腺以外の臓器へ転移し、重篤な末期症状を引き起すことがあるため、それぞれの症状にあわせて、適切な治療を受けましょう。

手術をしない場合でも経過観察は必須

がんの治療は病巣部を除去するのが基本ですが、甲状腺がんの場合は、低リスクの微小がんなら手術を行わない選択肢もあります。ただし、その場合でも、経過観察は必要不可欠です。定期的に受診して、超音波検査や血液検査を受け続けるようにしましょう。

まとめ

甲状腺がんの進行は比較的穏やかでも、放置すると腫瘍が広がるリスクがあります。医師の指導のもと、適切な治療を受けましょう。

甲状腺がんは触診のほか、画像診断や超音波検査で発見できます。職場や地域での健康診断を積極的に受けて、早期発見に努めてください。

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